スーパーサンダーブレード

Super Thunder Blade

ボディを刺激が這いあがる!って、アーケード版のキャッチコピーですか…
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記念すべきメガドラソフト第一弾

1988年10月29日。その後のメガドライブの売れ行きを低迷させるのに 充分なソフトが「二本も」本体と同時に発売されました。 その一本がこの『スーパーサンダーブレード』です。 元の『サンダーブレード』と言えば、1987年12月に アーケードで発売された人力体感筐体の体感ゲーム第7弾ゲームです。 高度が自由に変えられる2Dビューモード (セガ曰く、「垂直3D感覚の画面」。 高度に応じて自機では無く、背景や敵が拡大縮小)と 移植モノの中では一番アーケードに近いX680x0版。2Dビューの拡縮はX680x0版以外の移植ではすべてカット…。激しく昇降したときの酔いそうな感覚が魅力なんですが… よくある擬似3DSTGの画面と同じ3Dビューモードが (セガ曰く「飛行パース3D感覚の画面」) X680x0版。ソフトウェアの技術で滑らか拡縮 交互に展開していくヘリコプターが主人公のSTGでした。 (ステージ最後のボス戦は高度が変えれない2Dビューモード) これもX680x0版。拡張ハード無しにパースが滑らかに変化していく様は圧巻。格好良いプログラムに惚れます… 自分の乗った筐体を自分で動かすと言う、公園の遊具の様な感覚と 敵弾や地形に接触するとまさに塵屑のようになって墜落していく自機、 サンプリングされたチョッパーや7/4拍子が醸し出す珍妙な音楽など 鈴木裕氏作る体感ゲームとは全く違う雰囲気を持った作品と言えます。 (担当はワウ エンターテイメントの中川力也氏) 『スーパーサンダーブレード』はマークIIIの 『サンダーブレード』が最悪な移植だったのを リベンジすべく?「スーパー」と銘打って生まれ変わったのですが…。 しかしサンダーブレードは所詮、サンダーブレード。もともとが それほど面白くないゲームなので、その辺を改善しないで良い訳が無いのです。 しかしセガはその辺は何も考えずに、さらに自分の技術力も省みずに 突き進んでしまった結果、『スーパーサンダーブレード』が生まれたわけです。 まぁ、『セガゲーム本舗』のCD版で発売された事ですし、 初期のメガドライバーの苦労を知るためにも 『発進せよ!スーパーサンダーブレード!!(パッケージより)』

パッケージの文章は良すぎ

バルカンの白い帯が、敵を切り裂く。 青いボディーが、砲弾の中に舞う。 銀色のローターが、突風に震える。 紅蓮の炎が敵を包む時、 青きワルキューレは天を駆ける。 スーパーサンダーブレード!飛べ、戦いの空へ! …とパッケージに書いてあります。 ヘリコプターが好きでSTGも大好き、な人で こんな文章書いてあるゲームを目にしたら 思わず手にとってしまう事請け合いでしょう。 最近のセガはこういうセンスが無くなってしまったので 非常に残念と言えば残念かもしれないですね。

なんか愉快なストーリー

スタッフは多分、ノリノリで開発していたのでしょう、 ストーリーも当時のオコサマを地球の反対側にまで 置いてけぼりにしそうな勢いです。 「ヴィクター・リマ・ワン・ゼロ、ヴィクター・リマ・ワン・ゼロ。 こちら、タンゴ・バード・ワン。0406時、L地区の海岸線に 上陸作戦中と思われる、旅団規模の大機甲部隊を発見。 タンゴ・バード・ツー、スリーは敵と交戦中。 こちらもこれから攻撃に移る。以上!―」 1996年11月3日未明、A国、第12航空偵察大隊、指揮官ランツ・ゴスワークは、 東海岸においてゲリラ軍と交戦し、この通信を最後に連絡を絶った。  ゲリラ軍との戦いは熾烈を極めていた―。 1990年代に入っての東西両陣営のSDI網競争は核攻撃の恐怖を弱め、 地上での戦いは局地戦に限定されるようになってきた。 1992年に始まったゲリラ軍の反乱は一時鎮圧されたかに見えたが、 その後S国の直接支援を受けるようになり、本格的な侵略へと エスカレートした。これに対してA国は試作状態にあった特殊攻撃ヘリ "サンダーブレード"を投入した。それまで一方的に優勢であった ゲリラ軍は、サンダーブレードに本拠地である要塞を叩かれた。 これにより戦いの流れはA国の優勢に転じ、ゲリラ軍は撃退されるにいたった。  だがこの戦いでA国は"サンダーブレード"を失い、 ゲリラ軍やS国以上に大きなダメージを受けていた。  ひとときの平和がA国を通り過ぎたとき、嵐は、またA国を襲った。 そしてA国内の至るところで、大挙して現れたゲリラ軍とS国により、 なすところなく攻撃されるA国軍の姿が見られた―。 ランツは、腕に強い痛みを感じ、目を覚ました。 「ランツ大尉、目が覚めましたか?」 「ううっ、こ、ここは?」 「ここは、A国軍事開発局です。わたしは、開発局員のフェスターと言います。 いやー、運が良かったですよ。左腕を骨折しただけで、あとはかすり傷ですから。」 「軍か……。また地獄にもどっちまった。―ところで、俺の外に隊員は?」 「残念ながら……。」フェスターは、首を横に振った。 「くっ、なんてこった。何で、俺1人だけが生き残ったんだ!」 「いえ、あなたのような優秀なパイロットを失わなくて良かったですよ。 今や、A国にはバートル(ヘリコプター)1機満足に扱えるやつは残っていないんですから。」 「まさか、そんなこと……。」 「ま、多少オーバーですが、少なくともあなたより上手な人は―ですがね。 ところで、今ここにもパイロットがいなくて困っているヘリが1台あるんです。」 「俺はだめだぜ。第一、腕がやられちまっている。」 「まぁ、とにかく見てくださいよ。」 フェスターは渋るランツをつれて格納庫に向かった。 「こいつを見てもまだそんなことが言えますか?」 そこには、美しいブルーに輝くヘリコプターがあった。 「サ、サンダーブレード」 「正確にはスーパーサンダーブレードですがね。これなら、 思考連動型操縦装置を載せているから、片手で操縦できますよ。大尉。」 「恐いですか?」 「ばかやろう!これで部下の弔い合戦が できるってもんだぜ!おい、いつ発進できる?」 「いつでもどうぞ大尉。」 「よし、スーパーサンダーブレード発進!」  今ここに、新たなる戦いが始まった! …悪魔の研究者フェスター君のコントロール術が 実に見事としか言えないストーリーがステキ過ぎです。 『恐いですか?』のセリフはメガドライバーを暴走のギアに シフトさせるカギとも言えるでしょう。 「お、おそ松君(or ラスタンサーガII)…」 「恐いですか?」(挑発する様に) 「ばかやろう!これでアクションが堪能できるってもんだぜ!」 のような使い方が考えられますね。 まぁ、反応してくれるような老メガドライバーは そうそう居られるものではないかもしれませんけど。

どんな感じ?

さて『スーパーサンダーブレード』ですが、 2Dビューモードが無くなってしまいました。 ボス戦の2Dビューモードは健在ですが…。 いきなり大きな減点です。 あと、同時使用可能色数が少ないのが災いしてか アーケード版の独特の色遣いも失われ、 全体的に安っぽい色調になっています。 ゲーム中の拡大縮小もガクガクしていて御世辞にも アーケードの雰囲気を家庭に持ちこんだとは言えません。 珍妙だった音楽もいちおう一部移植されていますが 同じセガが製作したとは思えないほど音色が異なっていて、 マークIII版の方がまだ音楽の出来が良いと言えるくらいです。 PCMは怖くて手が出せなかったのか、効果音もFMで鳴らしまくりです。 鳴らしまくるのは大いに結構ですが、音色がまたイマイチで 「ブボボボ。ブシャー、ブシャー」 とかいうショット音・爆発音が鳴りまくって 別の意味でサウンドショックを受けてしまいます。 …なんだかあまり良い所が無い様に見えますが、パッケージと取り説以外に 良い所はあまりありません…。誰か良い所を教えてください(汗)。

ただしいそうじゅうほうほう

ストーリーでは片手で操縦できると、紹介されていましたが 片手ではとても扱いきれる物ではなかった様です(笑)。 細かい操作は説明書に譲りますが、クリアへの近道は 「ホバリングを使いこなす」 です。スピードが落ちるとタイムスコアが落ちてしまいますが 敵陣に突撃した挙句、撃墜されてはどうにもなりません。 慣れない内は敵が1機もしくは1台、画面に現れたら ホバリング状態にしていきましょう。忍耐あるのみです。 完全停止状態なら地形は無いに等しい。ビルが最中に見えるのは自分だけでしょうか…? また、完全ホバリング状態なら地形接触は全く無くなります。 この状態で画面を上下左右に動き回り、敵を全滅させてから またちょっとだけ進んでホバリング、というスタイルを身につけましょう。 柱の陰に敵が!!倒せるポジションは…? ホバリングしながら、物陰に隠れた敵を破壊できる位置を探すと言う、 なかなかサバイバルゲームにも似たスリルを堪能できるようになれば このゲームの入り口をくぐったともいえるでしょう。 柱の隙間を使って…敵の弾は地形で止まらない事に注意! クリアを確立したら、徐々にホバリングする時間を減らして タイムボーナスを狙うというのがスーパーサンダーブレードの胆となる遊び方です。 洞窟内の柱の前の敵を撃破。この遠近感はほかの擬似3DSTGではなかなか味わえないです…

勝てるのか?中型エネミー

このゲームをやっていて、思わずイライラしてしまう要素に 中型エネミーの存在があります。で、とりあえず対処方考えましょう…。 2面の中型エネミーが放つ紐状の弾は最初ビビります。 紐状の弾…。中期東亜プランみたい… んが、画面端は当たらないので我慢していましょう。 まわれ、まわれ〜 あとはまわってれば良いのですが、横方向はどうにも 追いつかれやすいようなので気をつけましょう。 3面の中型エネミーも紐状の弾撃ってきますが、 今度はミサイルも混じっていて、画面端で のほほんとしているとやられてしまいます。 なんでか当たりません そんな訳で、上の高度をキープして左右に動いてみると 紐状の弾は当たりません。思わず海面に着水してしまわない様に…。 4面の中型エネミーは粘っていればそのうち倒れてくれます。 大気圏外作業用ワーカーも地上では…

勝てません巨大エネミー

ステージ最後の巨大エネミーはもはや残機押し状態しかないです…。 もうちょっと避ける余地があればこのゲームの評価も高くなったと思いますが…。 4面の巨大エネミーの連続弾の凶悪っぷりは…。 誰か良い避け方教えてください。 この辺とか… この辺で切り返せば避けれる事も… ここら辺で切り返せば、避けれる事も…あるかも(笑)?

ガンバレ!サンダーブレード

4面は色々ショートカットが出来るので試してみてください。 タイム短縮にどうぞ 横にまたがったパイプも全部、一番上にいれば当たらないです。 スーパーサンダーブレードは『ソニック』の中裕司氏が担当されてたとか。 フェードイン・フェードアウトのパレット操作がソニックにも 受け継がれているような気はしますねぇ…。 というか、DCになってカッコ悪くなったソニックシリーズを見る限り、 氏は3Dゲームは担当されない方が賢明かもしれません(汗)。
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