よみがえりし記憶


自宅にて2

ペンダントをはずし、旅の戦士や、クレア山のことを忘れて、自分の記憶を取り戻すのに専念しよう。そう思ったあなたは、ペンダントを首からはずした。その瞬間、ペンダントが手から滑り落ち、床に落ち、粉々に砕けた。そのとたん、まぶしい光がまわりを包みこみ、あなたは気を失っていった。

目を覚ますと、あなたはベットの上で横になっていた。そこに、自分の顔をのぞき込む者がある。「あっ、ご主人様が目を覚ましたニャ!!」そこには、見慣れた顔があった。「やあ、トルテ、おはよう。どうしたんだい?」トルテは、あなたが床に倒れていたのを発見したので、すぐにベットに運んだのだ、と言った。トルテと話をしていると、ふと、気づいた。「なんだか年をとったようだね、トルテ?」あなたは思ったことを口にした。トルテは不思議そうな顔をした。「へんなご主人様ニャ。そんなことより気分は大丈夫かニャ?」あなたはうなずいた。「よかったニャ!!じゃ、がんばってはやく記憶を取り戻そうニャ!!」記憶を取り戻す?あなたは不思議に思った。「トルテ、記憶ってなんだい?」トルテはまたまた不思議そうな顔をした。トルテはあなたが行方不明になって、記憶がなくなっていることを告げた。ねぼけてるのかな?とたずねるような様子で。「なにを言ってるんだい?記憶なんてなくなってないじゃないか?トルテ。」

ここにきて、トルテは異変に気づいた。「もしかして、記憶が戻ってるニャ?ええと、ご主人様、私と初めて出会った時のこと覚えてるかニャ?」「何だい、急に。あたりまえじゃないか。小さい頃、おまえが猟師の罠にかかって、泣いていたのをオレが見つけて連れてきたんじゃないか。もしオレが見つけなかったら、死んでたかもしれないぞ。本当にドジなんだから。そういえばそれ以来だよな、おまえがオレをご主人様と呼ぶようになったのは。」あなたは懐かしそうに、しみじみ語った。「戻ってる、戻ってるニャ!!」トルテはその場で飛び跳ねた。

それから、両親が飛んできて、根ほり葉ほり色々聞いた。あなたは、なぜ、こんなことを聞かれるのか分からなかったが、すべてに一つ一つ答えた。すべてに答え終えた時、両親は泣いてあなたを抱きしめた。

あなたは、急に年をとっていたので驚いた。ここ何年かの記憶がないのだ。トルテの話によれば、クレア山のあたりで出会ったというが、なぜ、そんな所に言ったのかわからなかった。しかし、そんなことはどうでもよかった。やさしい両親、そしてご主人様と慕ってくれるトルテの存在・・・。すべてが幸せであった。あなたの望みはただ一つ、この幸せがいつまでも続きますように・・・・・。

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