ペンダントは、はずすべきでない。旅の戦士、クレア山のことは忘れてはいけないのだ。はずしたところで記憶が戻るとは思えない。そう、このペンダントは、自分が生きてきたあかしなのだ。
家に戻ってから数年が過ぎた。いっこうに記憶は戻らなかったが、それでも両親、トルテにかこまれた生活は、幸せに満ちたものであった。しかし、クレア山のことは、ひとときも忘れたことはなかった。このままこのような生活が続くかに思えた。しかし、ある日、それは訪れた。
突然、あなたは倒れた。奇病に襲われたのだ。あなたは、この病気が、旅の戦士を襲ったものと同じであることに気づいた。と、同時に、自らの命が長くないことが分かったのだ。両親、トルテの熱心な看病もむなしく、病気はどんどん悪くなっていった。旅の戦士を襲った病魔がなぜ、自分にも?その答えは出るはずもなかった。
最後の時、あなたはトルテを枕元に呼んだ。そして、ペンダントを渡し、「クレア山・・・」と一言つぶやいた。そうだ、このペンダントは、クレア山にあるのがふさわしいのだ。始めからわかっていたことなのだ。そう、旅の戦士もそう思ったように・・・。そして、あなたは息絶えた。
後日、一人のHalfcat族がクレア山の中に姿を消した。しかし、それはここで語られる話ではない。すべては、別の物語である。