あなたはトルテの戦いを眺めていた。(おおーー、すごい!!よし、そこだ、いけっ!!)トルテのすばやい動きに、あなたはすっかり見とれていた。そのため、あなたは、背後の草むらが不自然な動きをしたのに全く気がつかなかった。
「うっ!!」突然、背中にものすごい痛みを感じた。意識がどんどん遠くなっていく。(な、いったいどうしたんだ?)残りの力を振り絞って後ろを見ると、山賊が自分の背中にナイフを深く突き刺していた。草むらに紛れ自分の背後にまわっていたのだ。(ふ、不覚・・・。)あなたは意識がどんどん薄れていった。
トルテが異変に気づいたには、山賊を全滅させ、戻ってきた時であった。「終わったにゃーー!!」トルテが駆け寄る。そこで倒れている姿を見つける。「ご主人様、なに寝てるにゃ?」そんなことを言ってから、異変に気づく。血が出ている。それも大量に・・・。トルテに不安がよぎる。考えたくない結論が導かれようとしている。「ご主人様!!ご主人様!!」トルテは抱き起こし体を揺らす。しかし、返事はなく、体は冷たい。そこで、初めてトルテは不安が現実のものになったと理解した。「うそにゃ!!そんなわけないにゃ!!ご主人様、目を覚ますにゃ!!起きてへんじするにゃ!!」トルテのけんめいな話しかけは続く。しかし、無駄であった。「ご主人様ーーー!!!」トルテの叫びがこだました・・・。
どのくらい時間が経過したであろう。トルテは死体を埋め、墓を作った。もう涙はでない。すべてを出し切ってしまった。主人を捜すという旅の目的は達成された。もうすることはない。だいたい、自分は何のためにいきているのであろう。大好きなご主人様はもういないというのに・・・。(さよならにゃ。)お墓にぺこりと礼をし、立ち去った。トルテは振り返らなかった。・・・・その後、トルテの姿を見た者はだれもいない・・・。