「よし、家に戻ろう。トルテ、案内してくれるね?」「わかったニャ!!まかせてくれニャ!!」こうして、あなたとトルテは約半年の時間をかけて家に急いだ。途中、さしたる事件もなく、順調な旅の末に、ようやく目的の家にたどり着いた。
「ここニャ!!やっと帰ってきたニャ!!」トルテが大声で叫んだ。そして、走って家の中に入っていった。しばらくした後、年は50ぐらいの夫婦が家から出てきた。そして、あなたの姿を見るやいなや、駆け寄ってきた。「息子よ!!」そう言って抱きしめる父。「おお・・よく無事で・・・・」泣き崩れる母。彼らが本当の両親かどうか、自分自身ではわからない。しかし、今、確かに、自分自身が誰であるか知ることができたのだ、と感じた。
あなたは、自分にはここでの記憶がない、ということを話した。両親は、「そんなことは関係ない。無事に戻ってきただけで十分だ」と言った。行方不明になってから数年が過ぎ、トルテが探しに出ていってからも何の音沙汰もなく、もう死んだものとあきらめていたからであった。「ここで暮らせば記憶も戻るであろう」と言い、みんなと暮らすようにすすめた。トルテも「そうするニャ!!」と騒いでいる。確かに、何年も忙しく暮らしすぎた。しばらくは落ち着いて、のんびり暮らすのもいいであろう。しかし、旅の戦士やクレア山のことが気になることもたしかだ。首にかけてあるペンダントが、それらを忘れさせてくれないであろう。
何年かここで暮らすとして、旅の戦士に渡されたペンダントをどう扱うべきか。つけたままでいれば、どうしてもクレア山を忘れられないであろう。はずしておいて、それらを一時的にも忘れたほうが、記憶を取り戻すのにはいいような気がする。しかし、それでは旅の戦士に悪いのではないだろうか?だが、しかし・・・