トルテ登場!!


冒険者ギルドにて2

「わかりました。トルテさんですね。では、こちらから連絡をつけておきますので、明日、またおいでください。」そう言われたあなたは、近くの宿屋に部屋をとり、そこで一晩を過ごした。

・・・次の日。あなたは冒険者ギルドに足を運んだ。受付嬢はあなたの顔を見ると、にっこりほほえんだ。「お待ちしていました。では、トルテさんをご紹介いたします。どうぞこちらへ。」受付についていくと、奥の小さな部屋の前についた。「中にいらっしゃいますので、仕事の話などはお二人でお話ください。それでは。」そう言って、受付嬢は受付の方に戻っていった。どうやらこの部屋は、冒険者どうしの顔合わせに使う部屋のようだ。はたして、どのような娘であろうか。あなたは少し緊張してドアをたたいた。「どうぞニャ!!」中から元気な声がした。あなたはドアを開け中に入った。

中に入ると、一人のHalfcat族の女性(というより女の子)が立っていた。「はじめまして。」あなたはあいさつをした。しかし、返事は帰ってこない。きょとんとしてこちらを見ている。「どうかいたしましたか?」あなたはたずねた。トルテという娘の表情が、みるみるうちに驚きの表情へと変わっていく。「う、うそニャ!!信じられないニャ!!」小さな声でトルテはつぶやいた。あなたがどう反応すべきか迷っていると、突然、トルテが抱きついてきた。ふいをつかれたこともあり、その勢いを支えきれず、抱き合ったまま二人は床に倒れてしまった。おどろいたあなたは、黙って、抱きついてきたトルテという娘を見つめていた。トルテは、すでに泣き顔になっていた。

「ご主人様!!」突然、トルテは叫んだ。「見つけたニャ!!ご主人様ニャ!!やっと、やっと・・・ご主人様ーーー!!」あなたは、訳も分からずに、泣いているトルテを眺めていた。トルテが落ち着いてきた頃、あなたは、トルテを支えながら立ち上がった。「ええと、いったいどうしました、トルテさん?」あなたは、そう尋ねた。トルテはそれを聞いたとたん、また泣きそうな顔をした。「ご主人様、どうしてそんな話し方するニャ。」「と、言われても・・私はあなたの主人ではありません。人違いでは?」あなたはけげんそうに尋ねた。すると、トルテは怒ったように大きな声で言った。「そんなことないニャ!!においでわかるニャ!!懐かしいご主人様のにおいニャ!!絶対、絶対に間違えるはずないニャ!!!」

くわしく話を聞いてみると、何年か前に、急に行方不明になった主人を探して、冒険者となって旅を続けてきたという。行方不明になった時の年は18だという。たしかに記憶のことを考えればつじつまがあう。「どうしてご主人様じゃないなんて言うニャ!!」トルテは怒っているようだ。どうやら、あなたがわざと知らないふりをしていると思ったらしい。「すまない。なにぶん18ぐらいまでの記憶がないもんでね。だから、キミの言うことが本当かどうか自分でもわからないんだ。」そう言うと、トルテは驚いたらしく、「本当なのかニャ?トルテのこと覚えてないのかニャ?」あなたはそうだ、と言った。トルテはどうしたらいいか悩んでいる。すると急に、何かひらめいたらしく、「そうだニャ!!」と大声をあげた。

「これが証拠ニャ!!」トルテは一枚の写真をとりだした。そこには、今より子供っぽいトルテと、そのとなりに数年前のあなた自身にそっくりな人物が写っていた。これは、やはり自分自身であろう。どうやら、自分がトルテの言う「ご主人様」であることに間違いないらしい。「信じてもらえたかニャ?」あなたはうなずかざるを得なかった。しかし、こんな所で昔を知っている者に出会うとは。あなたは、その偶然にただならぬものを感じた。「ところでトルテさん?」「トルテでいいニャ!ご主人様なんだからニャ」「なぜ私を主人と呼ぶんだい?」あなたがそのことを聞くと、トルテは悲しそうな顔をした。「そのことも忘れたのかニャ・・・。いいニャ!思い出させてみせるニャ!!」しかし、すぐ気を取り直したらしい。あなたはトルテの命の恩人だ、とだけ聞き出した。

突然、トルテが話し始めた。「ご主人様、一緒にお家に帰ろうニャ!みんな帰りを待ってるニャ!」そうだ、トルテは昔の自分を知っている。自分がどこの誰なのかも。家に帰れば、記憶が戻るかもしれない。あなたは家の場所を聞いた。そこはここから半年はかかるような場所であった。戻るべきか?そうすれば、少なくとも自分自身のすべてが分かるであろう。しかし、そうすると、旅の戦士の目的や、クレア山に何があるかが分からなくなってしまう。どうすべきであろう。

あなたはどうしますか?

  1. やはり、クレア山に登る
  2. 自分の家に戻る

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